chofchof's blog

神戸在住の社会人四年目。趣味と実益を探し求める日々。

乳頭温泉は別世界だった。




春らしくなってきた四月上旬、まだ雪の残る山中にその村はひっそりとあった。


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うっかりどこかのRPGの世界に迷い込んだかと錯覚する佇まい。まさに異世界。心の故郷。

昔ながらの湯治場らしい質素な雰囲気ながら、浴衣姿で湯めぐりをする観光客、いや村人というべきか、で賑わう様子は風情がある。

24時間いつでも入ることのできる二種類の温泉は、どちらも濃く乳白色をしており周囲の岩や木に映える。さすがに温泉の撮影はできないものの、広々として自然に馴染んだ温泉はその風景だけでも格別だった。
入ってみればボディミルクのように肌が滑らかになる。女湯は熱めなので出たり入ったり、半身浴をなんども繰り返した。


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食事は質素だが、山の幸をふんだんに使って郷土料理を、ということらしくキノコ類や燻ったもの、炉端にはきりたんぽ鍋。
日本酒を飲みながらこんなお料理を嗜めるような年齢になったことを嬉しく思う。

夕食の後は、気も大きくなり、折角だからと混浴へ。

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この温泉で一番広く、写真に撮られるメインの温泉は、混浴なのだ
更衣室は男女別にあり、女性側の更衣室から温泉へは茂みや角で、温泉に入っている人からはうまいこと見えないようになっている。
お湯も濁っているため、すぐに温泉に浸かって頭だけ出して移動すれば問題ない。
私たちくらいの歳の女性客は他にはいなさそうだったが、40歳くらいの夫婦は二組ほどいた。
温泉好きなのだろう、恥じることもなくのんびり話していて、微笑ましいというか羨ましい。
2.30代のカップルではあんな雰囲気は出せないだろうな。

お湯の温度は女湯よりかなりぬるめでゆっくり入れる。星空が綺麗だった。

テレビもない、こじんまりとした部屋に布団を敷き詰めて眠る。幸せだなあと感じられる。
朝風呂もまた格別だった。