chofchof's blog

神戸在住の社会人四年目。趣味と実益を探し求める日々。

長期免停なんてとんでもない

ある晴れた五月。

高速道路を快調に飛ばした、ーいや、言い訳するなら後続車からのクラクションから流れるようにアクセルを踏み込んでいたー 私は稲妻のような閃光にはっとした。道路の脇には60の文字が。わたしのスピードメーターは110キロを指していた。

というのは嘘で、自動速度測定器に引っかかったことなどわたしは全く気づかなかった。

数ヶ月が送られてきたハガキが、無情にもわたしが一発のスピード違反で90日の免許停止、いわゆる長期免停になったことを示していた。

 

後日違反した他都道府県管轄の施設で、撮影された自分がわたし自身であると証言したあと、さらに一ヶ月して在住の県庁で意見の聴取があり罰金を払う。これが安くて8万円。。。痛い勉強代だ。

ここで正式に90日を言い渡されたわたしは、何せ営業職。車を取られては(取られたのは免許だが)仕事ができない。短縮講習を受けることにした。

 

1日目 

家から小一時間の運転免許センターへ。9時までに受付を終わらせないと当日は受講できないらしい。その割にアクセスの提示がイマイチ。ホームページを見ても、案内の紙を見てもよく分からない。どうしてこうもお役所の施設はインフォメーションの提供が下手なのか。そもそも違反者である我々がそんな生意気なことを宣ってはいけないのかもしれない、が、それにしてもだ。Googleマップを確認する限り、周囲に昼食を取れそうな店は少ない。免許センターに食堂があるかもよく分からない。となれば、駅のコンビニで何か買っていく時間も換算せねばならない。。。

おかげで大変早く到着し、無事一番乗りで一番前の席と相成った。11番。それがわたしの番号。お役所の時間管理は苦手だ。もちろんサービスではないのだから仕方ないのだけど。

 

講義は適性検査に始まって座学が3時間。

渡されたリーフを教科書にして授業されるが、1日の終わりにある試験に出る箇所は先生が教えてくれるので難しくない。

基本的に物腰は穏やかだが、居眠りは割としっかり叱られる。なんだかそういうの、小中学校以来で胸の奥がにがーーーくなるような、落ち着かない嫌な気分だ。頼むから15番君、講義の間くらいはなんとか頑張ってくれ。眠気に争うくらいの努力は見せてくれ。教官の言い方がイラっとするのはわかる。ムカつく中学の数学教師を思い出させるのは分かる。だが、15番君、これ以上教官に荒っぽい言葉遣いをさせるのをやめてくれ。若者をバカにしたセンセイたちの押し付けるような態度を引き出すのをやめてくれ。そういうの私、大嫌いなんだよなあ。

 

非は完全に私にある。

とにかく私は90日を免停。これを半分に短縮して貰うためには、明日もここに来なくてはならない。あの日のスピード違反が、誰も傷つかなかったのが奇跡だと思うしかないのだ。